僕が演劇を観て友達に真っ先に言った感想は
2006年10月23日 映画・読書批評以外の話役者さんたちが劇のあと、舞台に向かっておじぎをしたとき、カーテンコールというのかな?そのときに役者さんの表情がなんともいえない笑顔で、とても幸せそうだったということ。
鳴り止まない拍手のなか、役者さんはどんな気持ちだっただろう。僕はその時の役者さんたちの表情を見て、涙が出そうになった。
芸術って何なのだろう。何かを訴えるべく表現することか。作品として創り上げるものなのか。
僕にとっては、あの最後のおじぎをした時の役者さんの表情こそが、芸術だった。作品そのものだった。なんで僕は泣きそうになるんだろう。目頭が熱くなるんだろう。
ここに役を演じ終えた役者たちがいる、役を終えたときの満足感を身体全体で感じている表情、鳴り止まない拍手への感動の表情、これこそが芸術だったんだ。なにか理屈ではなく、心を動かすものがあった。
会場からの鳴り止まぬ拍手に、演じることを忘れた役者がつい笑顔になった瞬間、その瞬間こそが芸術だったのだ。その瞬間に居合せることができて共にその瞬間を創り上げることができて、ほんとうに良かった。
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