詐欺罪で服役中の女性ヨンジュ。彼女はお得意の口八丁手八丁で仮釈放の審査をパスし、列車で姉の結婚式に向かっていた。だがその列車内で、ヨンジュは若い薬剤師のヒチョルを痴漢と勘違いし、一悶着。誤解が解けた直後、今度は彼の指輪がスリに盗られる瞬間を目撃。仮釈放中の身である彼女は泥棒と間違われたくないため、スリを追いかけ指輪を取り戻す。しかしその間に、列車は無情にも出発してしまう。仕方なく指輪を届けるためヒチョルの実家へ向かったヨンジュだったが、その途中で何気なくついた嘘が思いもよらぬ事態を引き起こし…
(カノジョヲシンジナイデクダサイ ツウジョウバン 4907953007697 BIBF-5771  ハピネット・ピクチャーズ ハピネット  )



 嘘つきな女の子が主人公です。あまりにも嘘つきすぎて、刑務所に服役したほどです。

 刑務所を仮釈放になったヨンジュは、思わぬきっかけで薬剤師であるヒチョルと知り合うことになる。ヒチョルはいたって真面目な好青年なのに、ヨンジュのついた嘘のせいで、女ったらしと思われたり、お父さんに殴られたり、妹にまで殴られたり、小さい子供にまで軽蔑されたり、ふんだりけったりです。あげくのはてには唐辛子を山のように食べさせられたりします。
 詐欺で服役していただけあってヨンジュは嘘の天才ですが、やがてヒチョルに恋をする。やはり恋愛ものの映画なのですが、本心をなかなか言わずにどこまでも嘘をつき続けるヨンジュと、本音でぶつかり本気で怒ったり泣いたりする嘘のつけないヒチョルとが対称的であるからこそ、この作品は面白いのでしょう。これが「恋愛は騙し合い」とか言って、お互いが嘘をつきまくっていたら、それこそ作品としてはつまらなくなる。そういう意味で、いくら彼女に嘘をつかれても、ヒチョルがどこまでも徹底して正直であるというところにこそ、この映画の意味があるのだと思う。ヒチョルの正直でまっすぐな心こそが、ヨンジュを変えることができたわけで。
 

 

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